東京でアートその2
2016/01/08
オスカーニーマーヤー展@東京都現代美術館
2015年7月18日(土)−10月12日(月・祝)
ブラジルの建築家。首都ブラジリアの主要な建物設計に携わった彼のドローイングや模型などが展示されていました。
美しい彼の建築を実際見てみたくなりました。
「境界」 高山明+小泉明郎展 @銀座メゾンエルメス フォーラム
2015年7月31日(金)ー10月12日(月・祝)
演出家の高山明さんとパフォーマンスや映像による作品を制作している小泉明郎さんの展示。
とても不思議な世界観で、引き込まれる映像でした。帰りには、なんだかもわぁっと残るような...
Inner History 展 @銀座 藍画廊
2015年8月24日(月)ー8月29日(土)
友達の合同展。平井晴香さんは今、ドイツで学校に通いながら製作に没頭中。
2015年夏の旅の合間に、パリで落ち合って3日一緒に過ごしたのですが、ドイツと日本のやり方の違いをいろいろと教えてくれました。
ドイツのクラスではディスカッションがすごく多く、その作品について、生徒同士でいろいろな意見を言い合うのだそう。
彼女も自分のやり方を試行錯誤している最中なのですって。
彼女の作品は何度か観たことがあるのですが、「そこにある」のが自然なような
なにか「他の空間」なような少し不思議な感じのする作品です。
teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe @ポーラ ミュージアム アネックス
2015年8月22日(金)ー9月27日(日)
6万個におよぶLEDによる新作「Crystal Universe」
チームラボさんのおかげでメディアアートがだいぶ浸透してきたように思います。
チームラボさん独自の「4Dインタラクティブビジョン」が使われているのだそう。3次元の動く立体物をリアルタイムで、
インタラクティブ(双方向)に立体のまま映しだすことができる技術なんですって。文字にすると小難しいですね。
奥行きが出るので、真ん中を歩くと本当に宇宙にいるような感覚になります。(自分が星になったような)
ヤン・ファーブル/Jan Fabre『Tribute to Hieronymus Bosch in Congo』
@エスパス ルイ・ヴィトン
2015年7月9日(木)ー9月23日(水・祝)
スカラベ(ブラジルタマムシ)の鞘翅(さやばね)で作られた大きな絵がものすごく印象的なヤン・ファーブルさん。
色の違いやかさなり方で濃淡をつけ、見る角度や光の具合で変わる印象。とても面白い作品でした。
ベルギーが19世紀にコンゴに対し行った植民地政策の問題とも向き合い、作品の題材にしています。
彼は名前からもわかるように、『ファーブル昆虫記』で知られるジャン・アンリ・ファーブルさんが曾祖父。
その影響もあり、昆虫でのアート作品が生まれたのだとか。日の光で感じが変わるので、会期中2、3回観に行きました。
ル・コルビュジェ×日本 @国立近代建築資料館
2015年7月21日(火)ー11月8日(日)
隣の旧岩崎邸庭園(入園料(一般)400円)に入れば、無料でみることができました。
ル・コルビュジェが日本に頼まれて作った「国立西洋美術館」の建設経緯と
パリのアトリエで学んだ3人の弟子、前川國男、坂倉準三、吉阪隆正の設計図などが展示されていました。
「国立西洋美術館」は、ル・コルビュジェさんが唯一日本で作った建築なのですよね。無料の展示なのにけっこう立派な目録をくれました。なんて太っ腹!!
TodaysArt.JP 2015 TOKYO @寺田倉庫
2015年9月5日(土)ー9月13日(日)
オランダのデン・ハーグで誕生したアートフェスティバル。
世界基準の最新かつ最先端なアートやカルチャーの体験を提供し、そこから新しい文化が生まれる事を目指すイベントなのだそう。
欧州で活躍する若手作家4人組によるコラボレーション作品「Plain Scape」がすごく面白かった。(イメージは、↑チームラボさんの写真のみたい)
柔らかい糸?に投影される光と音が、ものすごい奥行きがあって自分が浮いているのではないかという錯覚に陥らされました。
ぷかぷか。
絵の住処すみか-作品が暮らす11の部屋- @DIC川村美術館
2015年5月26日(火)ー2016年1月11日(月・祝)
経営が苦しくなり、収蔵していた作品を売ったりしているらしいよ。と聞き、いろいろとなくならないうちに。と初めて足を伸ばしたこちらの美術館。
千葉県佐倉市にあります。東京駅からバスが出ていたので、それで行くことにしました。本数はかなり少ないですが楽チンでしたよ。
お庭もすごく開放的で気持ちのよい美術館で、中に入るとその作品に合うように作られたへや部屋があり、作品がきちんとそこに収まっていました。
レンブラントさんの作品は、ぽつーんと一人でいて寂しそうだったけど... フランク・ステラさんの作品がたくさん観れて良かったです。
それぞれの部屋に、ポストイットと鉛筆が置いてあり、そこで感じたことなど自由に書いて貼っ付けるというコーナーらしく
みているだけでも面白かった。子供から外国の方まで、文の人や絵の人も。想い想いに、自由に。
MARUUさん個展「星空」 @茅ヶ崎の okeba gallery&shop
2015年9 月17日(木)ー9月29日(火)
見れば見るほど彼女の世界にずぶずぶとはまっていく感じがとても好きな、MARUUさんの作品。
今まで彼女が描いた本の表紙や挿絵に使われた絵の原画と実際の本が、並んでいて見比べることができ、とても面白かった。
「絵...うまい...」となんとも失礼(当たり前だよね)なことが何度もぽろっと口をついて出てしまうくらい、うまい!!(重ね重ね失礼...)
面白シリーズでない、細やかな絵も描くんだなと再認識した展示でした。
ポチ袋シリーズはそれぞれのストーリーが添えられていて、その世界観が面白くっておかしくって、わくわくしっぱなしでした。
その後、隣のMOKICHI TRATTORIA で美味しいご飯を食べてなんとも満足なコースでした。
スペクトラム ―いまを見つめ未来を探す @スパイラルガーデン
2015年9月26日(土)— 10月18日(日)
お散歩の途中でふと立ち寄ったら、けっこう面白くて良かったです。
この展覧会は、栗林隆さん、榊原澄人さん、髙橋匡太さん、毛利悠子さんの4名の作家さんとキュレーターさんが
現在感じていることや芸術上のミッションを話し合うところから始めたのだそう。
ゆっくりじっくり動く榊原澄人さんの《Solitarium》は、ビーズクッションに体をうずめ天球状のスクリーンを見るのですが
これまた不思議な世界。でも、世界ってこういうものかも。という気持ちになりました。他の作品も面白かった。
栗林隆 《Vortex》
Sol LeWitt “Lines and Color" @CoSTUME NATIONAL LAB
2015年7月15日(水)ー10月12日(月)
ちょうどニューヨークのMoMAで彼の作品を観て、好きになり、スイスのバーゼルの美術館でも彼の作品に出会ったので
ここは、観に行かねば!!と行ってきました。
色と線によって構成される「Lines and color」(1975)
「絵画でも彫刻でもなく、そのどちらでもありうる、『構成』としてのみ名づけられる」と彼が述べたのだそう。
建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea” @21_21 DESIGN SIGHT
2015年10月16日(金)ー2016年2月7日(日)
模型を何度も何度もつくる彼の手法を主に紹介している展示。
それぞれ代表的な建物の模型が何個もありました。あのデッサンからこの模型になり、あの建物ができるのか。
と一連の流れがわかるのですが、なんだかとても不思議な気分に。だって、どうしてそんなことに?っていう形だから。
ジラードファミリーのクリエイション @キュレーターキューブ
2015年10月24日(土)ー11月8(日)
ニューヨークの友人が教えてくれたこちらの展示は、彼の友人たちの展示でした。
彼らは、デザイナーとして有名なジラードさんのお孫さん。
ここでは、おじいちゃんの椅子。お父さんのアート作品。お兄さんのドローイング。妹さんのアート作品が展示されていました。
3代での展示って、すごーい。やはり影響は大きく受けるのでしょうね。
話しをしたのですが、なんともピースフルな人々。笑顔がとても可愛かった。妹さんの作品で大きなフリンジのネックレスがあって、ものすんごい可愛かったのですが私にはちょっと高かった...でも、いつか欲しいな!!
アレキサンダー・ジラード展-彼の独創的なビジョンが産み出した世界 @ハーマンミラーストアー
2015年10月24日(土) – 11月7日(土)
↑上の展示と同じ期間に、丸の内のハーマンミラーのお店では、アレキサンダー・ジラードさんの展示が。
彼はコンピューターもない時にこれだけのフォントを考えたり、パターンを考えたりしたんだものね!
そう考えるとものすごいな。テキスタイルはもちろん、陶器の置物もすごく可愛かった。
フランクゲリー/Frank Gehry パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展 @エスパス ルイ・ヴィトン
10月17日(土)ー2016年1月31日(日)
パリはアクリマタシオン庭園にルイ・ヴィトン財団美術館 Fondation Louis Vuitton が、2014年10月にオープンしました。
その設計をしたのが、フランクゲーリー設計事務所なのです。
そんなほやほやの建物に2015年の夏に2回も行ってきたので、ほやほやの感触を持ちつつ観に行きました。
そこには21_21にもあったような模型がたくさん。
ちょっと21_21で模型にはおなかいっぱいの状態だったので、模型はさらっと流し見。
何個かモニターで映像が流れているのですが、私たちが一番興味を持ってずっと観ていたのがマニアックな映像。
それぞれの部門、ガラスとか骨組のネジとか。パーツパーツにものすごくフォーカスしていて
誇りを持って働いている職人さんたちが、物静かに流れている映像がとても面白かったです。
設計はもちろん、現場でそれぞれの役割を果たす人々の姿がきちんと残されていて、いい映像だなと。
「nendo」の展覧会「nendo 3/3」@渋谷・神宮前 EYE OF GYRE
2015年9月11日(金)ー11月22日(日)
ふらっと立ち寄ったこちら。なにげに面白かった。
3つの展覧会を3週間ずつ立て続けに行っていたのだそう。私たちが観たのは、3週目。
モノとモノの関係性に着目してデザインされた12の作品が展示されていました。
特に良かったのは、こちら↓「rain bottle」えー?それを?みたいなのが閉じ込められていました。
George Steinmetz『NEW YORK AIR』 @コニカミノルタプラザ
2015年10月31日(土)ー11月24日(火)
大好きなニューヨークの街を上空から撮っている写真の展示。
George Steinmetzさんは、アフリカなども上空から撮影している方で、会場で見ることができた映像もとても面白かったです。
今回は1年をかけて、小型ヘリコプターを自在に操る熟練操縦士とタッグを組み、ニューヨークの街を撮ったのだそう。
知っているはずの場所も真上からみることがないので、なかなか面白い写真でした。まるで知らない場所のように見えたりするんです。
物事って、本当に見えているのはほんの一部でしかないのですね。
オットー・クンツリ/Otto Kunzli 展 @東京都庭園美術館
2015年10月10日(土)ー12月27日(日)
ジュエリーデザイナーの彼の作品は、ジュエリーなのかアートなのか。
お茶目さがにじみ出ていて、良かったです。
庭園美術館の雰囲気にものすごく合っていました。
「Soleil Noir」 ローラン・グラッソ展 @銀座メゾンエルメス フォーラム
2015 年11 月11 日(水)ー2016年1 月31 日(日)
フランス人のローラン・グラッソさん。日本では初の本格的な個展なのだそう。
作品は、だいだい歴史的資料や科学文献のリサーチをしてから、神秘的な出来事や伝説、超常現象などを
絵画、ヴィデオやアニメーション、彫刻などいろいろなカタチで表現。
ぱっと見は、なにやら昔の絵画などに見えてもよく見ていると、どこの国なのかいつの時代なのか
SFなのか地球上のことなのか、なにやら不思議な世界に飲み込まれていきます。
石川直樹 「K2」 @シャネル・ネクサス・ホール
2015年12月5日(土)ー12月27日(日)
石川さんと言えば、もう山のイメージですよね。今回は山と言っても過酷な山世界第2位の難峰K2に挑戦。
2015年夏、2か月間におよぶ過酷な遠征のときの写真と映像、そして、ちょっとした小物が展示されていました。
彼の捉える瞬間は、なんだかとても人間臭く美しいと思う。
そこに行かないと見れないであろうものすごい景色は、美しく穏やかな匂いや風を感じる。
リナ・ボ・バルディ展 @ワタリウム美術館
2015年12月4日(金)ー2016年3月27日(日)
リナ・ボ・バルディさんは、建築を「人々が主役となって親密に関われる冒険」だと考えていたそう。
彼女のデザインは、モダニズム建築とブラジルの土着的な建築や要素を融合させていることが特徴。
1914年にイタリアで生まれ、戦後ブラジルに夫婦で移り住み、サンパウロ美術館やSESCポンペイア文化センターを設計。
2 階の床は赤茶色に塗られ、ブラジルの赤土風にしたのだそう。懐かしい感じがしたよ。
彼女が若い頃、日本にやってきた時の写真も展示されていたのですが、「顔を小さくみせるためにマジックで顔のふちを塗っています」と
暴露されていてびっくり!!!はるな愛と同じかっ!!とおもわず笑っちゃいました。
いやぁー
アートって本当にいいものですねぇ
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