うちの本棚:悠久の時を旅する 星野道夫
2016/09/13
今年は星野道夫さんが亡くなって20年。あちこちで星野道夫さん特集などされていますね。 享年43歳。若い。こんなに若くして亡くなられているとは...
彼の写真には植物や動物、そしてそこで暮らす人々が写っています。 彼の写真を見て感じるのは、そのすべてが魂を持っていて、きちんと意思があるということ。 なんていうんだろう?「ただ撮っている」のではなく「きちんと同じところにいて撮っている」という感じがするので、 みんな喋りそうな気がするのだと思う。生々しいというか、話しかけたら応えてくれそうな感じ。 うまく言えないけど。それほど星野さんがきちんとそこに溶け込んでいるからだろうな。 人は時おり驕ってしまうものですが、彼にはそれがない。自分も自然の一部だと理解し、『生』も『死』もすべて受け入れ、ありのままを撮る。 そんな純粋な強さや美しさに人々は惹きつけられるのでしょうね。
この本はかなりきゅっと詰め込まれていて、アラスカのこと、星野道夫さんのこと、そして人間を含めた自然の摂理を知るのにいい本だと思います。
Share
Comments & Questions
コメントやご質問はこちらからどうぞ!!