世界初のランバン創始者ジャンヌ・ランバンの回顧展『Jeanne Lanvin』
2016/08/02
[2015/8/7(金)のはなし]
16区のガリエラ美術館/Palais Galliera
この美術館、元は19世紀にガリエラ公爵夫人(Duchess Galliera)が自身の美術コレクションを展示するために、建てられたガリエラ宮。 イタリア・ルネサンス様式の建築は、建築家ポール・ルネ・レオン・ジナン(Paul-René-Léon Ginain)によって、1878年から1894年にかけて建設された。 今ではガリエラ美術館に常設展はなく、年に2回ほど開かれる企画展で、コレクションを観ることが出来るのだそう。 そのコレクションは、18世紀から現在までの3世紀にわたる衣服、帽子、靴、バッグ、扇、パラソル、またアクセサリーなどの装身具も含まれており、 その数は90,000点にも及ぶそう。
そんなパレ・ド・トーキョー/PALAIS DE TOKYOの近く、ガリエラ美術館/Palais Gallieraで行われていた展示
『ランバン/LANVIN』の創始者ジャンヌ・ランバンの世界初の回顧展『Jeanne Lanvin』に行ってきました。
パレ・ド・トーキョーのカフェ"LE SMACK"で腹ごしらえをしてから... 向かう時にみえたエッフェル塔。思わずぱしゃり、したくなりますよね。
JEANNE LANVIN展
(展示室内での写真撮影は禁止でした。)
私たちはファッションに全然詳しくないし、全くハイファッションを着る(着れる)感じではないのですが、 デザイナーさんやつくっている人、服そのものには結構興味があります。 ファッションもかなりアートの域ですよね。なので、面白い。
LANVINの元クリエイティブディレクターのアルベール・エルバス/Alber Elbazさんが好きだったので これは観てみたいと思いました。彼がこの回顧展のキュレーターを務めているので、面白いに違いない!と。
創始者のジャンヌ・ランバンさんは、元は帽子デザイナーだったのだそう。 ある時、娘のために作っていた服が話題となり、顧客から子供服の注文が殺到したことがファッションデザイナーとしての始まりなんだって。 かなりセンスがあったんでしょうね、頼まれちゃうくらいだもんね。 ジャンヌさんにとって生涯ミューズだった娘との繋がりは重要で、娘のために製作したウェディングドレスも公開されていました。
(購入したポストカード、2枚)
その技術やセンス。受け継がれるもの、新たに加わるもの。 流行り廃りがあろうとも、古さを感じさせないものってのはすごいですよね。 なんとマネキンも当時の体型に合わせたものではなく、今のシェイプを使用したんですって!! ジャンヌさんのデザインが現代でもモダンで革新的であることが証明されたことになりますよね。
サテンやオーガンジーに、スワロフスキーのクリスタルをあしらったドレスなどなど、これを着る人がいるんだもんなぁ〜とうっとり。 普段は雑誌や映画、ファッション通信(TV番組)などでしか見ない本物の美しいドレスを目の前で観れて、とても面白かったです。
あの平面のデザイン画から立体の服になり、ラインが綺麗なのはプロの職人さんがいてのことで、 本当にたくさんの人の技術が結集して出来上がっているのだなとしみじみ。 服って、美しい。
この回顧展、1889年から続くメゾン『ランバン』の眠っているアーカイブを惜しげもなくみせてくれました。
ガリエラ美術館の庭の美しさ
私たちは正面から入らずに裏の庭から入ったみたいですが、このガリエラ美術館の庭が小さいながらにとても美しかったです。
Information
JEANNE LANVIN展
- 会期:2015/3/8-8/23
- 会場:PALAIS GALLIERA, CITY OF PARIS FASHION MUSEUM
- 住所:10 avenue Pierre Ier de Serbie 75116 Paris
- 開館:火〜日曜日10:00〜18:00、木曜日10:00〜21:00
- 休館:月曜日・祭日
- 入場料:9ユーロ(18歳以下無料)
- 公式HP:JEANNE LANVIN展のページ
参考リンク
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