旅のトラブル sono2 バーゼルへ向かう電車
2016/08/30
[2015/8/10(月)のはなし]
今回の旅では、何回か電車で移動しました。 国間の移動には、TGVなどの高速列車を利用。 陸続きのヨーロッパは、いろいろな国の電車(日本の新幹線みたいなもの)が入り乱れているのですよね。 何度か利用しているうちに勝手がわかってきた頃のこと...
何番線かは、直前にわかる
パリからスイスのバーゼルまで3時間の移動の日。
- From: 10:23 パリ リヨン駅/Paris Gare Lyon
- TO : 13:26 スイス バーゼル駅/Basel SBB
パリのリヨン駅に少し余裕を持って到着。日本と違うところは、なかなか何番線か教えてくれないこと。 なので、みなさん電光掲示板の前で待っています。
ちょうどバケーションシーズンだったので、たくさんの人が利用していました。 電車でガタゴトと行けるのは、陸続きならではですよね。島国の日本人には、飛行機を乗らずに他の国に行けるのがなんだか不思議。 お子様と大きなわんちゃんを連れ、ヴィトンのバッグを持ったとても素敵なマダムを発見。(他のわんちゃんに反応中) ヨーロッパの電車ってわんちゃんもかなり乗っていて、本当に家族なんだなと感じます。
やっと乗り込んだのだけど...
早めに乗り込んだ方が、大きな荷物をイイ場所に置けることが分かったので早めに乗り込み、 なかなかいい場所にスーツケースを詰め込んで、あとは出発を待つだけ。と、のんびりしていたら 放送が入りました。「電気系統のトラブルがあり、今点検しているから出発が少し遅れます」と。 ここは、パリ。フランス語、ドイツ語、スペイン語などが流れた一番最後に英語が流れます。 それでかろうじて分かったのですが....そうかそうかとのんびりしていました。そしたら、またなにか放送が入ったのだけど 今度は英語が流れなくて、何を言っているのかわからず、ほけーっとしていたら、気が付いたらほとんど誰もいなくなってる!!!
なんだこりゃ?と、きょろきょろしていると、子供を2人つれたお父さんが英語で「この電車は動かないから別のに乗り換えるんだよ」と教えてくれたのです。 せっかくいい場所に積んだ荷物も下ろして、プラットホームに降り立つとみんないました。 そして、先ほどのお父さんが「まだどの電車で何番線かわからないから、ここで待機だって」と。
そう、さっきからもう放送は英語ではしてくれないのです。 英語しか理解できない私たちには、このお父さんが頼り。なんて親切なんでしょう。
そして、また放送が入り、みんながぞろぞろと移動。どの電車に変更になるのか決まったようで...隣のホームの電車へ。 またまたスーツケースを詰め込み、先ほどと同じ番号の席に着き、一安心。 本当にこのお父さんのおかげで、助かりました。ご親切にありがとう。
無事に出発
よくやく電車が走り出し、なんとかスイスに行けることにとてもほっとしました。言葉がわからないって、状況が把握できずに不安になるものですね。 席の間から、前の席の子が日本語を勉強しているのが見えました。なんだか嬉しい。
景色はとてものどか。電車の旅はこんな感じでいろいろな景色が見れるのがいいですよね。
買っておいたキッシュをぱくり。
途中、車掌さんみたいな人がやって来て「バーゼル?」と。「はい」と答えると封筒を渡され『チケットを入れて名前、住所、メアドを書いてポストへひゅ。』と言われた。 そうしたらどうなるのかを聞く間もなく去っていってしまいました。いったいなんなのだろうか? チケットを入れて、すべて記入しポストに投函したんだけど、未だに音沙汰なし。 あれは...なんだったのだろうか?
乗り換え???
乗り換えなしで直通のはずだったのですが、この乗り換えた電車がフランスの電車だから最後までは行かないのだそう。 なのでここで別の電車に再び乗り換えます。 しかもそこで、行き先によって別の電車に乗ることに。 親切お父さんとはここでお別れ。なんだか心細い。
やってきた電車は、ちょっとローカルな電車。これに乗りきれるのかな?と心配になりましたが、なんとか座れました。 元から乗っていた方々はちょっとびっくり顔。そりゃそうですよね。大荷物の人たちが乗り込んでくるんだもの。
4人掛けの席に、漁師一筋だったんだよ。みたいなおじさん(寡黙そうな方)が1人座っていて、そこに私たち夫婦と小学校高学年くらいの女の子が座りました。 突然トンネルに入った時に、真っ暗になりびっくりして声を出してしまったら、おじさんがなにやらがさごそ。...どうしたんだろう?なにを暗闇でがさごそと... と思っていたら、ぱっと小さな明かりが点いたんです!!おじさんの携帯のライト。びっくりしておじさんを見たら、ニコって。
やーん。優しいよー。怖いだろうからと、ライトをつけてくれたんだね。
トンネルを抜けると携帯の明かりをおもむろに消して、話しかけてくれました。 スペイン語でちょっとわからないことが多かったんだけど、おじさんは家族がホリデーで先に行っているからそこに行くんだ。 みたいなことを話してくれました。この時、英語以外の言語もなんとなく話せるようになりたいなと思いました。 ほぼ単語とニュアンスとジェスチャーでの会話だったので。
無事にバーゼルに到着
(↑この電車にはこの時は乗っていません)
そんなこんなでなんとかスイスのバーゼルに到着しました。 良かったー!!!到着したのは、15時ちょっと前。本来なら13:26に到着予定だったので、1時間ちょっとの遅延。 ヨーロッパでは、電車のトラブルは多いと聞きます。 私たちみたいにのんびり旅行ならいいけど、そのあとフライトや別の電車への乗り継ぎがある人は気が気じゃないですよね。
電車を降りて、改札の方に向かうと『 Schweiz Suisse 』の文字が!!
本当にスイスに着いたー!!
トラブルとはいえ...
電車は別のになったり乗り換えがあったけど、とりあえずその日のうちに移動ができて本当に良かった。 そして、よい出会いがあって良かった。 あのお父さんがいなかったらちょっとパニクっていたし、あのおじさんがいなかったらちょっと退屈だったもの。
ほんのトラブルだったけど、人に助けられ特に嫌な思いもせずに無事に乗り切れたので良かった。
なんだか旅っぽくて面白かったし。もちろんなにごともスムーズなほうがストレスなく楽しめるけどね。
でも、こういうことがあって気がつく"なにか"もあるものなんですよね。
Hello Basel.
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