"紙で作品をつくる作家さん"9名の展示です。
和紙などで5cmの人形などをつくる造形作家の金沢和寛さんも出品しているとのことで、足を運びました。 彼の作品のファンなのですが、本当にいつもいつもびっくりさせられます。 紙だけでつくられる小さな小さな世界はとても暖かくほっこり。

でも、工程やこだわりを聞いているとぞわぞわします。特に私が細かいことが苦手なので...
今回のには展示されていませんが、木の葉っぱ一枚一枚が実にリアルな大作の木（ちゃんと立つんですよ!本物の木のように!）。

葉っぱ、何枚あるんですか?って数だったり、芝生もきちんと"芝生"していてぞわぞわするし、 畳なんて「誰も確認しないよー」って思うのにちゃんと畳の目の数も忠実につくっているんです。

変態です。あ、いい意味でです。そこまできちんとこだわるから、きっとリアルに見えるのでしょうね。 そんな彼の今回の出品作は、くまちゃんでした。可愛らしかった。チョコみたいで。

他の方のも面白かったです。みんな素材は『紙』なのにここまで違う表現ができるんだなと驚きました。

隣では、三越の包装紙のデザインを手がけた猪熊弦一郎さんのグッズなどが売られていました。 可愛いポストカードを購入。いつか香川にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に行きたい。

コンデナスト社の主要誌である『VOGUE』を中心にファッション写真がおしゃれに展示されています。 『VOGUE』は1892年にアメリカで創刊されて以来100年以上にわたり、世界中で出版され続けているのだそう。

すごい長寿雑誌!!なんと写真のアーカイブは合計800万枚にのぼるとか。ものすごい数ですね...（私のスマホの写真は17,000枚くらい。んー想像しにくい...）

展示されていたのは、アーウィン ブルーメンフェルド、ギイ ブルダン、ヘルムート ニュートン、ブルース ウェーバー、 ピーター リンドバーグ、ティム ウォーカー等、多くの著名な写真家たち。見応え十分です。

年代ごとに区切られているのですが、不思議なのは古臭い感じが全くしないこと。 きれいな人や物ってどの時代もきれいなのですね。

大きなショウウィンドウに何やら可愛らしい竹などで造られた飛行物体が、 ぐるぐるしていたので近づいてみると何やら音を発していました。

何だこれは?とお店に入ると、お店の至るところに天井からぶら下がっているこれらが、不規則に音を鳴らしていました。

その音の心地よいこと。

ISSEY MIYAKE SPRING SUMMER 2016のテーマが「Botanical Delights」で、造形作家の松本秋則さんの作品「サウンド・オブジェ」 がいい雰囲気をつくりだしているのです。

音を出さない作品もあって、その美しいこと。影も揺れも、美しい。 銀座店以外でも見ることができるそうです。→★WEB SITE　

なんとー!!!!松本秋則さん、箱根彫刻の森美術館で去年、展示をやったそう!!これ... てっきり今年だと思って飛び跳ねて喜んでいました...

でも、去年だった。悲しい。ぬか喜びしちゃったよ。 まぁ、彼の存在を知ることができただけでも良しとしなきゃ!

去年の展示 → 松本秋則　オトノフウケイ展
2015/3/21(土・祝)〜8/30(日)

フランスの写真家、シャルル・フレジェ/Charles Frégerさん。 今回、日本を北から南へと巡ってできた『YÔKAÏNOSHIMA』シリーズをどどーんと展示。

日本てとても妖怪の話って多いですもんね。私も妖怪って大好きなんです。 何も読まずに見ていたら、もうバカドリルのようでおもしろくっておもしろくって!!

世界各地の民族衣装や伝統衣装、習わし、儀式、祭礼のためのコスチュームなどを撮影している方なのだそう。 『YÔKAÏNOSHIMA』シリーズの他にも、欧州各地の伝統的な祝祭の儀式に登場する「獣人（ワイルドマン）」を収めた 『WILDER MANN』シリーズや「animals（動物）」のコーナーなどがあり、とてもいい展示でした。

時間がなくてサクッとしか観ていないので、会期中にまた行かなきゃ。 次回は、1つ1つじっくり観たいと思います。

同じ銀座のソニービル6F「NADiff du Champ」で、『シャルル・フレジェ ブックフェア』も開催中ですって。 2016/5/15（日）まで。→★WEB SITE　

今回の展示は全て無料なのです。いいですよね。いい。 ふらっと入ることができるから、無料だと。

松本秋則さんの作品を偶然見ることができて本当に良かった。