うちの本棚:SUBWAY
2016/04/12
うちの本棚:『SUBWAY』Bruce Davidson
いつかどこかで手にして衝撃を受けたブルース・デビットソン/Bruce Davidsonの写真集『SUBWAY』。
ニューヨークの街の雰囲気や人の空気感がとても生々しく、どこか儚く、『生きている』人々を感じました。
その時は、購入せずに帰ってしまったのです。(バカばか!)
そのあともう一度見たくて、色々な本屋さんでいつも探していました。
大きな本屋さんなら!洋書の多い本屋さんなら!と。でも、全く見つからず...
そして、数年前に青山のワタリウム美術館の地下にあるON SUNDAYSさんでやっと発見したのです!! あの時の感動といったら!(例えるなら...昔食べたあるものを色々なお店で食べてみるんだけど、何かちょっと違って、でもいつもあの味に出会いたくて頼むんだけど、なかなかあの味に出会えなくて、そんな時にふらっと入って全く期待していなかったお店で、”あの味”に再会したような感じです。ハレ?ちょっとわかりにくいかな?)
ページをパラパラとしていると、もう何年も経っているのに最初に観た時と変わらない。なんだろうか、この感じ。 とても力強く、美しい。
店主さんが「これは絶版になっていて、最近再版されたんですよ」と教えてくれました。 んー。だからどんなに探してもなかったんですねー。長年探し続け、ようやく私の手に!!! すごいタイミングで出会えて良かった。
この写真集の70,80年代のニューヨークの地下鉄の光景を観ていると、 その当時に生まれた"アート"や"映画"などは、こんな空気感の中で生まれたものなのだなぁと感じます。 1990年代にジュリアーニニューヨーク市長が「ブロークン・ウィンドウ理論」にもとづき、 犯罪抑止策の一環としてグラフィティアートを取り締まり特に地下鉄の落書き行為を一掃したため、今ではなかなか見ない光景となりました。 そのおかげでとても安全になり、私達も安心してニューヨークを訪れることができるんですけどね。
ニューヨークは昔も今もエネルギッシュな街なのです。
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