圧巻のサグラダファミリア

2016/06/12

[2015/7/27(月)のはなし]

建築家アントニ・ガウディが生涯をかけて設計・建築に取り組んだ壮大な建築物

この有名なサグラダ・ファミリアは、直訳すると『聖家族贖罪教会』と言うのだそう。 1882年から着工されたサグラダ・ファミリア。ガウディは、2代目建築家として翌年から携わっています。 驚くことにガウディは、詳細な設計図などは書かないんですって!!これほど巨大な建築物なのに。 彼の弟子などが、全体の設計図や大型模型などを作成していたのだそう。

彼の死後、スペイン内戦でほとんどの資料などが失われ、現在はわずかに残った資料などから、 歴代の建築家がガウディの設計構想を推測して建設を続けている状態なのだそう。 いろいろな人の解釈が加わって、出来上がっていくってなんだかすごいですね。

2026年に完成予定!?

まだまだかかると思われていたサグラダ・ファミリアの完成が、観光客の増加(建設費などは、すべて寄付や入場料で賄われているのだそう)と技術の進化によってかなり短縮されるとの発表があり、こんなCG↓まで発表された時には、世界に衝撃が走りましたよね。

ネットでチケット予約

私たちは、聖堂内部の入場とエレベーターでタワー最上階まで登れるチケットにしました。
登れるタワーは、2つ。『生誕のファザード』と『受難のファザード』の好きな方を選びます。 どちらも上りはエレベーター、下りは階段。
私たちは、『生誕のファザード』にしました。2人で、40ユーロ。 2015年の夏だったのですが、その時はオーディオガイドが日本語対応していなかったのですが、今では日本語対応しているのだそう。 これで詳しく見ることができますね。

建物がまるまる物語
『生誕のファサード』から始まります。

いつからでしょうね。いつか必ず行きたい場所になっていたのは。
未完成なはずなのに、オープンな場所であり、世界中の人々が訪れる場所。
ガウディさんの想いのつまった、そして彼の意思を継ぐ人々の想いのつまった巨大な建築物。

私たちは、エレベーターの予約時間(9:45)よりも30分くらい早めに到着。 入場するのに並びましたが、それほど混んでいませんでした。 そして、目の前の太陽が昇る東側に位置する『生誕のファサード』!!ものすごい細かく彫刻で表現されていました。 イエス・キリストの誕生から彼の生涯を表現しているのだそう。 この門は、ガウディが生きているうちにある程度の完成をみた部分なんですって。どんな気持ちで見てたんだろう?

反対側の太陽が沈む西側に位置する『受難のファサード』は、イエス・キリストが十字架を背負い、はりつけにされるまでに歩いた苦難の道(ヴィア・ドロローサ)を表現しているのだそう。 『生誕のファサード』とはまったく違うテイストで、まさに受難!でも、ところどころ面白いです。(そんなこと言うと怒られそうですが...)


ほいって何かをワンちゃんにあげてます。


「ここにいるのはわかってるぞー!!」
「やべっ!!」

門や床も細かく見ているとなかなか前に進めません。 でも、本当に細かい。これが私たちの生きている世界なんだなーって思いました。 いろいろな生き物、植物と共存している。

聖堂内は、まるで森

中に入ると、何度もなんども写真などで観ていたあの場所が目の前に広がっていました。 写真などでは感じることのできない、奥行きや光のかげん、空気の流れなどを全身で感じることができます。 本当に、すごい。この空間、すごい。

バルセロナのガイド本として持って行ったのは、「Casa BRUTUS 井上雄彦とガウディ巡礼」のみ。 これで、いろいろとガウディさんの建築についての情報をインプットしてから観て回りました。

壁が平らではないので、差し込む光もステンドグラスを通して色々な入り込み方をしているから柔らかくなるのかな?

聖堂の中央の柱には福音史家のシンボル


マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ

狭いエレベーターで塔の上へ

時間よりちょっと早め(3分くらい)に行ったら、「まだ」と言われた。厳しい。 あまり混んでいなくて、私たちの前には6人くらいいました。とても狭いエレベーターに3人で乗り込んで、いざ塔へ。

外を覗ける小さなバルコニーみたいなところがあります。下を見ると...人が小さい!!

バルセロナの街を眺めることもできます。でも、街よりもサグラダファミリアの装飾がこんなに近くで観れることに感動。 ↓生誕のファサードの真ん中にある緑色が目立つ『イトスギ』これは、キリストが磔にされたイトスギの木をモチーフにしているのだそう。 その周りを飛ぶ、ハト(本物じゃないよ)をこんなに間近で見れるなんてっ!!

そして、こんな高いところで作業しているのもみることができます。す、すごいよ!つくって持ってきて付けるんじゃなくて、ここで造っているんですね。

果物もちゃんときれいにタイルを貼っているんですよ。塗るのではなく、タイル!!

とても狭い塔の階段


こんな感じの狭い階段を下っていきます。
(どうしてみんな名前とか書きたがるんだろうか?謎)

途中、聖堂の中も見えるので、先ほど下から見えたところを近くで見ることができます。

そしてガウディらしい螺旋階段。ここ、内側に何もないのでちょっと下るとき怖かった... 塔にいたのは、だいたい30分くらいだったと思います。

塔を満喫した後はまた聖堂へ


もう、何時間でもいれます。

聖堂の真ん中には、椅子があるのでゆっくり座って過ごすことができます。

ガウディの眠る地下聖堂

入ることはできませんでしたが、上から覗くことができました。

ガウディは晩年、このサグラダファミリアに寝泊まりし、建設に没頭していたそう。そして、1926年6月7日にサグラダファミリアを出た後、 市電にはねられ死亡。その時、誰もガウディだと気が付かない風貌だったのだそう。73歳で亡くなるまで40年以上もこのサグラダファミリアに向き合っていたんです。すごい。

美しいステンドグラス

どこからでも見える、イエス・キリスト

聖壇を床から2メートルも高くして、吊り下げることで、どこからでも姿を拝めるようになっているんだって。 そして、このイエス・キリストの格好。ガウディが弟子にこの姿をさせて、リアルな人間のカタチにしたんですって。こだわりがすごい。

聖堂の地下にある博物館

ここには、たくさんの模型やガウディが考えた(たぶん)技術の説明がわかりやすく展示されています。

スペイン内戦の際に壊されてしまった模型の復旧作業が今でも続けられていました。


完成予定の模型と絵。

↓こちらが、先ほどのイエス・キリストの格好をさせられる弟子の写真。うぷぷ。彼は、あのキリストを見るたびに「オレ...」て思ってたかな?

技術の進化

ガウディは、自分の生きているうちに完成しないとわかっていたので、後世の人々が建設しやすいような方法を考えていたのだそう。 例えば、柱と天井の接合部に「双曲放物線面」を採用。レンガを直線に並べるだけで簡単に曲面をつくれるのに、荷重を美しく支えることが出来るのですって。

そのようなガウディの考えや模型や資料をもとに、3D CADなどを使って幾何学的変形システム、 建築の各要素間の寸法体系までを突き止めることができたのだそう。 そのおかげで、建設がスピードアップし、完成までの日にちが短縮されたのだとか。

この博物館じっくり1時間くらいいたと思います。

スペインらしいAED!?

タコさんが、電話して、フグ?がセットして?デンキウナギが、電気を流して、イエローサブマリンが迎えに来る。

最後にショップでお買い物

定番のお菓子系から面白いちょっと高いものも売っていました。 とても可愛らしいバルセロナのコップがあったので、ニューヨークでお世話になった友人に購入。 自分たちには、小さなスノードームを。しめて、35,50ユーロ。

日々、成長している建築物

誰にでもオープンだけど、実は宗教の施設であり
毎日すごい人数の観光客が訪れる場所であり
毎日どこかしら工事が行なわれている工事現場であり
バルセロナのシンボルで
(部分的に)世界遺産のサグラダファミリア
最高に最高な時間でした

Information

サグラダ・ファミリア聖堂
La Sagrada Familia

ADDRESS


Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona, Barcelona, スペイン

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