うちの本棚:Dali's Mustache
2016/06/22
Dali's Mustache By SALVADOR DALI & PHILIPPE HALSMAN
ひょんなことから
ダリのことは知っていましたが”ちょっと変わった絵を描く人”としか認識していませんでした。 夫(けん)の友人がニューヨークの人で、ニューヨークに行く時に連絡をしたら 「今はニューヨークにいないけど、お爺さんのスタジオを訪ねるといいよ。母がいるから」と電話番号を教えてくれました。 会ったこともないけど、行けと言ってくれるのなら...とドキドキしながら訪ねたのを覚えています。
セントラルパークの側にあるそのスタジオはとても古い由緒ある感じのアパートで、 そこのエレベーターのレトロさにとても驚きました。古い映画でしか見たことのない、ガシャンってしめるあのエレベーターです。
そして、息子の知り合いの遠い日本からやってきた若者(その当時はまだ若者だった)を気さくに招き入れてくれたその方は、 この本をダリと一緒につくったフィリップ・ハルスマンさんの娘さんだったのです!!
有名な写真家さん!!
フィリップ・ハルスマン/PHILIPPE HALSMANさんのスタジオには、沢山の写真が飾られていて、知った顔がたくさん。 アインシュタインやオードリーヘップバーン、ケネディ大統領にマリリンモンローなどなど。 アメリカの有名な『LIFE』誌の表紙を101回も撮った方なのだそう。 失礼ながら、その時に初めて知った写真家さんでしたが見たことのある写真は何点も何点もありました。
マグナム・フォトの一員でもあったようです。
- マグナム・フォトとは
→ About Magnum Photos - フィリップ・ハルスマン/PHILIPPE HALSMANとは
→ フィリップ・ハルスマン@magnumphotos
娘のアイリーンさんは、そこのスタジオで撮った写真の話などをたくさんしてくれました。 「ダリがここにいて、私はあの上から見ていたのよ」とか。 「これは何回も何回も撮り直しているのよ」とか。とても興味深い話ばかり。
2人のキュートさ
その中で、この『Dali's Mustache 』も見せてもらったのです。
"A PHOTOGRAPHIC INTERVIEW"という質問にダリが写真で答えるというものなんだけど、ヒゲがものすごく物語るんです!いろいろと!
Q.なぜ絵を描くの?
A.なぜならアートが好きだからだよ。
(ヒゲの正直さ!!$マークて!?)
PCなどがない時代に、アナログで全てつくられたなんて想像できますか? 切ったり貼ったり、水飴を使ったり。今では、チャチャッとできることも時間をかけてつくりあげていっていたんだなーと。
↑これは水の中で、何か(忘れちゃった。)を
吹き出しているんですって。結構過酷。
面白そう!ってか、絶対に面白かったですよね。ぶひゃひゃひゃーって笑いながら、こんなのはどうだ?こうはどうだ?ってやっていたに違いありません。
そんな雰囲気が詰まってますもの。
全文英語ですが、短いし、写真も手伝ってわかりやすいと思います。
私の中で”ちょっと変わった絵を描く人、ダリ”。
が、”お茶目なおじさん、ダリ”に変わりました。
Q.あなたはクレイジーですか?
A.私がクレイジー?
この本を買った人よりは確実に正気ですけどねっ!!!
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Dali's Mustache
By SALVADOR DALI
& PHILIPPE HALSMAN
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