[2015/7/26（日）のはなし その1]

近くに泊まっていたので「まずは外観を見に行こうか」と予約なしでふらっと見に行きました。 するとチケットの列には少ししか並んでいなかったので、これは入ってしまおう!とチケットを購入。 カサミラを正面にすると右の道にチケットカウンターと入り口があります。

せっかくなので、お昼と夜のセット券に。 1人37,50ユーロ（2015年時点。HPを確認したら値上がりしていました。今は（2016年）39,50ユーロ）

時期や時間によっては、混んでいるそうなので、ネットでのチケット予約がオススメだそうです。 「カサ・ミラ チケット 予約」で検索するととても親切に教えてくれるサイトがたくさんあるので、わからなかったら検索してみてね （私には技術がないので、あんな風にまとめられないので...）。

最寄駅は、地下鉄のディアゴナル駅です。駅から歩いて約1分ほどで到着します。

直線部分のない建築 カサ・ミラ/Casa Milà

1984年にユネスコの世界遺産に登録。 アントニ・ガウディが54歳の時に設計し、1905～1907年に建設されたマンションです。 当時実業家だったペレ・ミラさんとルゼー・セギモン夫人の邸宅として建てられました。

でもその当時、バルセロナ市民から見た目の評判は悪く「石切場/ラ・ペドレラ」というあだ名がついたほど。 今は愛称として親しまれているようで、HPもお土産物も"LA PEDRERA"とたくさん書かれていました。

ミラさん夫妻の住居の他にも部屋があり、住人を募集したところ高額な家賃から、 なかなか借り手がみつからなかったそう。 そして「3世代にわたって値上げしない」という契約でやっと決まり、 現在でも家賃は変わらないまま4世帯の家族（？）が住んでいるんですって。 すごいラッキーな話ですよね。 なかなか広いし、立地もいいし。 でも、観光客がわんさか毎日来るからちょっと煩わしいのかな。 でも、住めるものなら住みたい。

まずは吹き抜けの中庭へ

日本語のオーディオガイド（無料）を
手に中へ入ります。

この建物、直線部分がない
建造物なのです。
想像できますか？全部うねうね。

門もまるで泡ぶくのよう。
硬い素材なのになんとなく
硬そうに感じない。

光がキレイに差し込んでいます。
中庭を堪能した後はエレベーターで
グーンと屋上へ。

不思議な煙突がならぶ屋上

屋上の煙突も普通では見ない
カタチですよね。
顔に見えたり、兵士に見えたりします。

こんなに不思議な
カタチをしているけど、
ちゃんとどれも機能的なのですよ。
それがガウディのすごいところ。

屋上からは、グラシア通りにある日本人建築家・伊東豊雄さんがファサードをデザインした 高級アパートメントホテル『スイーツ アベニュー』も見えます。 右から2番目の建物。

どなたかのブログで見た、
カサミラからのサグラダファミリア。
記念にパシャり。

最上階にあるガウディ博物館

最上階（屋根裏）はその昔は、洗濯物を干したりするためのところだったとか。 ガウディお得意の逆放物線を描いた幾重ものレンガのアーチ。 ここはちゃんと風が通るような工夫がされているんだって。

彼は自然から色々と
インスピレーションを
受けているのは有名ですよね。

そんなインスピレーション源も展示されていました。 自然界には直線のものなんてないですものね。（たまに石とかはあるけど...）

人間工学に基づいて創られた椅子や
ドアノブの展示やカサミラの模型もありました。

逆さづりの模型。下が鏡になっていて、
覗くとわかりやすいのです。

ミラ夫妻が住んでいたフロア

ここのインテリアは実際に使っていたものではなく、当時の雰囲気を味わってもらうためのものだそう。 夫妻の部屋やダイニングにキッチン、書斎にお風呂場。そして、メイドの部屋などワンフロアーまるまるなんですって。

私が気になったのは、床。

そして、天井。かわいい。

何よりも嬉しかったのが、六本木で観た「ガウディ×井上雄彦」展でもカサミラの博物館でも触ることができなかった、 ガウディが考えた"ドアノブ"を実際に触れたことです。

そのドアドアで、使いやすい形のを使っています。ちゃんと人の手のカタチを考えているので、握りやすいの!! 細かいストレスが、ないだろうな。

こちらはのぞき窓。結構な大きさでびっくり。開けたら、中も丸見え！

階段の壁も手すりも柵も
どれもかわいい。

こちらがここの主人だった、ミラさん。
なかなかシュッとした方ですね。

下の中庭には、ガウディさんがいました。 これだけ、人々が見学に来るようになるなんて思ってもみなかったでしょうね。

お昼の部はこんな感じでじっくりゆったりと見ることができました。

夜の部まで、時間があるのでちょっとシエスタ。。。