練馬区立美術館にて開催中のしりあがり寿の現代美術 回・転・展

2016/07/23

2016年9月4日(日)まで東京・練馬区立美術館にて開催中。

しりあがり寿さんとは?

1958年静岡市生まれ。1981年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン、広告宣伝等を担当。 1985年単行本『エレキな春』でマンガ家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。 1994年独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表、新聞の風刺4コママンガから長編ストーリーマンガ、アンダーグラウンドマンガなど様々なジャンルで独自な活動を続ける一方、近年では映像、アートなどマンガ以外の多方面に創作の幅を広げている。

しりあがり寿さんのHPより

初めての練馬区立美術館
初めての(私が)しりあがりさんの個展

西武池袋線の中村橋駅から徒歩5分ほどにある練馬区立美術館。目の前には動物(本物ではない)がたくさんいる公園があり、 1階には図書館もあり、日差しの強い日ではありましたがご家族連れなどが多く、ほどよくわいわいしていました。

さて、この「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」では、彼の漫画の原画を観ることができます。 今まで、ちゃんと読んだことはなかったのですが、とてもおばかで面白い!! そして、こーゆーゆるい感じの絵を描く人と思っていたら、やっぱり絵がとても上手くてびっくりしました! 生前の手塚治虫に「この人は実はものすごく絵がうまい人だ」と言われたとか。wikiより

高校生の頃、友達がゆるっとした字を授業中書いているのに、履歴書とかで大人のようなきれいな字を書いた時の驚きを思い出しました。 「裏切ったなぁ〜」という思い。(本当はなにも裏切っていなし、勝手に"同じくらい"と思い込んでいただけなのだけど...) 漫画では『地球防衛家のヒトビト』が、彼の人となりがにじみ出ている気がして、とても好き。

こちらは↑巨大な墨絵の一部分。
とっても可愛い恐竜みたいなのがいたよ!
(真ん中の右ちょっと上あたり)

2階は"ゆるめ~しょん"から

約60点。ゆるめ~しょんとは、ゆるいアニメーションのこと。 これを観たことがあって、おもしろい人だなと。昔はゴメス(パルコが出していたフリーペーパー)で何か描いていた気がしたんだけど、どうにも思い出せず... 検索したら「リトラちゃん」という4コマ漫画を掲載していたって出てきたんだけど、どんなやつかまったく出てこないので思い出せず... ゴメス...懐かしい。高校生だった頃、ゴメスを読んで『ごっつええ感じ』を観て育つって...ね?

話がそれちゃったけど、このゆるめ~しょんの『Voyage de HOKUSAI』(北斎の旅)がとても面白かった。 フランス・パリで開催された葛飾北斎の展覧会「Hokusai」に伴って制作したんだって!! 生まれたままの姿の北斎さんが、くるくると進んで行くのですが、とてもキュートなんです。 いや、顔と体のアンバランスさとかものすごく変な顔とか、キュートというよりはシュール。 でも、やっぱりキュートなんです。

北斎さんは鼻歌を歌ったり、フランス語も話します。なんと言っているかさっぱりわからないので、 北斎さんの声を担当されている劇団大人計画所属の俳優、宮崎吐夢(とむ)さんのツイッターから↓

「北斎は旅が好き。山が好き。海が好き。歌が好き。踊るのが好き。転ぶのも好き。跳ぶのが好き。空を飛ぶのも好き。とりわけ、絵が好き。ホントにホントに好き。何よりも好き。北斎は北斎が描いた絵が好き。北斎は絵を描いてる北斎が好き。絵を描くのが好き。絵を描くのが好き。絵を描くのが好き。そして、北斎は生きることが好き。」

いいなぁ〜。北斎さん。 途中からあれ?日本語?ってなるのですが、これまたふざけた感じでいいのですよ。 これとってもお気に入り。インターネット上でも観れますが、ぜひ美術館で!

そして、回転回転回転

ゆるめ~しょんの部屋が終わると日用品や美術作品などがぐるぐると回転している部屋へ。

どうしてこれを? というものもたくさん。てか、ほぼそうですね。回転するそれらを一生懸命に観る人々。なんだか面白い。 いつも身の回りにあるようなものが、回っているいるだけなのに、じーっと観る。回っているものを観る。 なんなんだろ?回転て、アートって。

ここも撮影OKですが、動画はダメですよ。

最後の手前の映像作品

なんなんだろ?と見ているとひたすらにループする作品で、でもある部分だけいつも違うんです。 次は、何かな?なんて言うのかな?と気になりしばらく見ていました。あれ、何パターンあったのだろうか?

お気に入りは「請求書は他にまわせっ」です。

最後の作品 ピリオド

薄ぐらい部屋にその作品はあるのですが「あ、回ってる!」と言うと夫(けん)は「え?」と言いながら作品に近づきじーっと見て「本当だ!」と。 後から入ってきた家族もお子様が「あ、回ってる!」と言うとご両親が「え?」と言いながら作品に近づきじーっと見て「本当だ!」と。 これも、回転か???

まとめ

ゆる〜くてとてもいい感じの展示でした。 ゴメスやごっつええ感じ世代はとても面白いはず!

「そして、北斎は生きることが好き。」

ふざけているようで、なかなかなことが
含まれていたりするのかな?

Information

しりあがり寿の現代美術 回・転・展

  • 会場:練馬区立美術館
  • 会期:2016年7月3日(日)〜9月4日(日)
  • 休廊日:月曜日 ※ただし7月18日(月・祝)は開館、翌19日(火)休館
  • 時間:10:00〜18:00 ※入場は閉場の30分前まで
  • 住所:〒176-0021 東京都練馬区貫井1丁目36−16
  • 料金:
    一般800円、高校・大学生および65~74歳600円、中学生以下および75歳以上無料
    障害者(一般)400円、障害者(高校・大学生)300円、団体(一般)600円、団体(高校・大学生)500円
    ぐるっとパスの利用で300円(年齢等による割引の適用外)
  • 巡回:
    東京 練馬区立美術館 2016年7月3日(日)~9月4日(日)
    愛知 刈谷市美術館 2016年9月17日(土)~11月6日(日)
    兵庫 伊丹市立美術館 2017年1月14日(土)~3月5日(日)
    詳細は下記のHPをご覧ください。

参考リンク

ADDRESS


日本, 〒176-0021 東京都練馬区貫井1丁目36−16

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