ジブリの大博覧会 ~ナウシカから最新作「レッドタートル」まで~

2016/07/29

2016年9月11日(日)まで
六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内
スカイギャラリーにて開催。

六本木はドラえもんで溢れていましたよ。

ジブリの30年間

1985年に設立されたスタジオジブリの軌跡を振り返る展示内容。 今回はどのように作品を世に出したのか、つまり『宣伝』に焦点を当てているのが特徴的。

ポスターやチラシ、キャッチコピーなど。それらがつくられていく過程の手紙やメモのやり取りなどが、たくさん展示されています。 その数2500点余り。最初はこうだったのか、で、駿さんのあれでこうなったのか。とか、とても興味深かったです。 目に止まる、心に留まるキャッチコピーを考えるのって実はとても大変なんだなぁとしみじみ思いました。 その作品に興味を抱かせ、なんとなく内容を伝えつつ、でも見せすぎない。なんだか恋愛の初期に似てるね。

これまでに愛知や新潟・新潟県立近代美術館でも開催してきたこのジブリの大博覧会。 六本木のシティビューでの展示では、東京シティビューとのコラボ展示「スタジオジブリと空とぶ飛行機展」と、 9月に日本公開を予定しているスタジオジブリ共同製作のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督作 『レッドタートル THE RED TURTLE』にスポットをあてた「レッドタートル ある島の物語展」を観ることができます。

「レッドタートル ある島の物語展」

この映画のことをほとんど知らなかったのですが、原画がとてもたくさん展示されていました。 原画だけで、もうこの映画のファンです。早くみたい!!

監督は、オランダで生まれでイギリスを拠点として活動するアニメーター、イラストレーターのマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットさん。 この作品が長編初監督作品なのだそう。 脚本は、フランスの映画監督・脚本家であるパスカル・フェランさん。 そしてアーティスティック・プロデューサーは、スタジオジブリの高畑勲さん。

この作品は、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」に正式出品され、特別賞を受賞しているんですって。

ちょっと人間の顔は「タンタン」みたいだけど、どんな感じなのかとても楽しみ。大きなスクリーンで観たいな。海に空に緑に、沈んだように観たい。

2016年9月17日(土) に全国で公開
レッドタートル公式HP

トトロやネコバス、そして膨大な資料たち

大きなトトロもいました。なぜかバーカウンターに....。
でも、あれが実寸大だと身長的には思っていたより小さいな...。
階段のところものぞいてみてね。

たくさんのポスターやジブリ作品の制作、宣伝を担ってきた鈴木敏夫プロデューサーのデスクを再現してあるコーナーや 販促(宣伝)グッズコーナーとか、かなり盛りだくさんです。 タイトルのフォント違いが並んでいるのとか、かなり面白かった。もし、私たちが見慣れているあのフォントじゃなかったらもっと作品自体が、違った印象かもしれない。

そんなたくさんの人の努力と決断が詰まって、あの作品たちがあるんですよね。

制作資料、企画書など未公開資料のコーナーは人がたくさんいてじっくりみることができませんでした。(時間もなかったし) また、行く機会があったらじっくり読みたいな。

当たり前なんだけど、ジブリって「宮崎駿さん、鈴木敏夫さん、高畑勲さん」の3人が有名で他のアニメーターさんたちやスタッフさんにあまりスポットが当たらないけど、 たくさんの人たちの細かい細かい仕事の上に成り立っているんですよね。作品をつくるのはもちろんのこと、その作品を世に広めるために動いたたくさんの人がいるんだなーって。 本当に当たり前のことなんだけど、実感しました。この展示で。

大概のところは写真撮影は禁止。 でも、ネコバスは撮影OK! 中に入って座ることができます。ふわってしていました。

ジブリ作品には欠かせない「空への憧れ」

駿さんは、飛行機が大好きなんですよね。オタク級に。
ジブリの鈴木プロデューサーの発言
『戦闘機が大好きで戦争が大嫌い!宮崎駿は矛盾の人である!』と。

人間は矛盾だらけと思うけど、誰もが。

駿さんは伝えたいことを伝えるために映画を描きつづけた。
『戦争のこと。自然のこと。』
それはきっと私たちが目の前の生活のことで手いっぱいで
”見ないように、考えないようにしていたこと”を
どうにか考えるきっかけにと想いを込めていたのだと思う。
映画はヒットしても、それでも平和はこない。メッセージは届かない。
彼は自分の無力感を、最後の自分の映画『風立ちぬ』に込めたのかな?

あ、話しがよくわからない方向へ行ってしまった...。

こだわりの「空飛ぶ機械達」コーナーへの入り口↑
(暗くてわかりづらいけど、↓真ん中の歯車だよ)

ラピュタの世界感。
オープニングで流れていたシーンの解説。知らなかった。

入ると真ん中にどーんっと『巨大な船』が浮かんでいます。
ぱたぱたぱたぱたと上下しています。

その周りには、ジブリ映画に出てくる数々の飛行機たち。

本当にいろいろな形があって、どれも初めて見た時の
ワクワク感は今でも覚えています。

立体のものも何点か。

これが実際に飛んでいたらすごい迫力なんだろうなー。

まとめ

実は、六本木ヒルズ展望台 東京シティビューでやっているなんて(美術館ではないので...)、そんなにたいした展示ではないのかな? それなのに、1,800円?期待はずれだったらどうしよう。と思っていました。

この入場料(一般)1,800円は、はじめ2,300円だったのだそう。でも、開幕2週間前に、鈴木プロデューサーの判断で急きょ1,800円に変更したんですって!! すでに前売り券も販売していたので、返金をしなければいけないのに値下げに踏み切ったのだそう。すごいよね。 それだけたくさんの人に来てほしかったんだって。たしかに、2,300円は本気のファンしか来ないかもしれないね。 1,800円ならいろいろな人が来てくれそうだものね。

期待しなかったわりに、かなり満足しました。「レッドタートル 」の原画も見れたし、 あの浮かぶ『巨大な船』は、画面でしか見たことのなかったジブリの世界が目の前に現れた感じでとても夢のある展示でした。

Information

ジブリの大博覧会 ~ナウシカから最新作「レッドタートル」まで~

参考リンク

ADDRESS


日本, 〒106-0032 東京都港区六本木

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